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●「糖質制限食」症例
ドクター江部氏の患者さんエピソードを紹介します。
               
症例1>1970年生まれの女性Sさん
2001年からアトピー性皮膚炎にて通院中です。
初診時は160cm、52kgでした。アトピーは1年でコントロール良好となりました。
が、徐々に体重が増えはじめました。2005年4月、35歳になったときには64kg、BMI25(BMIとは、肥満度のこと。体重(kg)/身長(m)2で計算し、25以上が肥満となる)となり、肥満の基準を満たしてしまいました。彼女は世のごく普通の女性のごとくパンやお菓子やケーキを食べていました。さらにビールが好きで、毎晩かなり大量(500ml 3〜5本)に飲んでいたのです。
 本人の強い希望により一念発起してこの年、スーパー糖質制限食を開始した。大好きだったビールについては、代わりに糖質カット発泡酒を350ml、2本までを目安としました。
その結果1年間で8kg減量に成功。その後も順調に体重は減少し2007年2月、46kgになったのです。
みごと20歳頃の体型に復帰しました。体調も良好となり喜んでいます。
 
             
     
体重の推移
 
症例2>77歳の女性
    軽症の糖尿病で、カロリー制限と玄米主食でHbA1cが7%程度でした。
2005年12月、関節リウマチを発症しステロイド剤の注射と内服を約2週間続けたところ、血糖値が急速に悪化し300を越え、HbA1cが8%となって入院しました。
 入院後1400kcalの糖質制限食を実施し血糖値は改善されました。

図は、入院7日目に1400kcalの従来の高糖質食を摂取した場合と9日目の糖質制限食の場合の血糖値の日内変動の比較です。
カロリー制限をしていても糖質を摂取すると食後2時間の血糖値は319,218,257と著明に上昇しています。
 一方、糖質制限食のほうは同一カロリーの摂取ですが、食後2時間の血糖値も145,107,115とほとんど上昇しません。
このように、糖質制限食だと糖尿病の人でも食後高血糖が生じないことがわかると思います。
 
また、血糖値の変動をグラフで見ていますが糖質制限食の効果は歴然としています。空腹時の血糖値と食後の血糖値の差を「ブドウ糖スパイク(グルコールスパイク)」と呼ぶのですが、このブドウ糖スパイクの数値が大きいほど動脈硬化によくないとされています。
 
                 
         
       
ブドウ糖スパイク(グルコールスパイク)
   
                 
 

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